【海外Facebook活用事例】Toast Box Singapore

こんにちは、キャメです。本日はシンガポールの大手コーヒーチェーン店のToastBopxのFacebook活用事例をご紹介します。
Toast Boxは様々なフォーマットを活用した投稿をしており、投稿1つ1つのクオリティが非常に高く、まさに運用のお手本です。また、ユーザーのエンゲージメントを高める様々な工夫が凝らされています。
海外のFacebook運用事例にご興味がある方、企業のソーシャルメディアを運用されている方で運用に悩まれている、投稿ネタを探されている方は是非ご覧ください。

Toast Boxとは?


Toast Boxは2005年に創業し、シンガポールに30店舗以上展開する大手コーヒーショップです。シンガポールの伝統的なコーヒーであるナンヤンコーヒー(南洋珈琲)やカヤトースト、ラクサ、チキンカレーなどがお手頃価格で食べられる、シンガポーリアン御用達の喫茶店です。ローカルフードを味わいたい方ぜひ一度足を運んでみてください。

Facebook運用ポイント

まずは実際にToast Boxの幾つかの投稿をご覧ください。


いかがでしょうか? 上記2枚だけでToast BoxがいかにFacebook運用に力を注いでいるかが伝わるかと思います。Toast Boxはほぼ毎日Facebookを投稿しており、1つ1つの投稿にしっかりとデザインがされています。
また、Toast BoxのFacebookは「ファンとのエンゲージメントを高める」仕掛けが多く盛り込まれていることも特徴です。
飲食店のFacebook運用は割引などのプロモーション投稿に偏りがちです。ただ、短期的なプロモーションばかりを投稿すると、安売りになびくユーザーのみがフォローし、そういったユーザーはプロモーションを止めるとお店から離れていきます。企業はプロモーションをひたすら実施せなばならず、結果として価格競争に巻き込まれ、利益が削られてしまいます。
おそらく、店舗がたくさんあり、普段遣いであるToast Boxは顧客に愛されて毎日利用されることにより大きな売上ができるため、長期的な顧客との関係構築を目的に運用をしているのでしょう。
カルーセルやループ動画など、Toast BoxのFacebookは様々なフォーマットをハイクオリティで活用しており、基本がしっかり抑えられるFacebook運用の教科書として参考になります。
それでは、Toast Boxのアイデアが盛り込まれた投稿をご紹介します。

投稿内容紹介

ハイクオリティな写真

どの投稿画像もデザイン性が高く、単なる写真撮影ではなく、統一されたコンセプトのもとにデザインがなされています。

写真がつながるカルーセル投稿


カルーセルの代表的な活用法の一つですが、カルーセルの各画像で一つの横長の写真を表現しています。爽やかで明るい写真を多く活用し、爽やかな印象をもたらしています。

Facebookを活用したユーザー参加型キャンペーン


ユーザーを巻き込んだFacebookキャンペーンも実施しています。「Take a wefie with our staff who provided good service」という文章中のwefieは「複数の自撮り写真」のことのようです。私達を表すWeと自撮りを表すselfieが合わさってできた単語です。私は知らなかったのですが、シンガポーリアンにとっては馴染み深い言葉なのでしょう。
キャンペーン内容は「①Toast Bostの店舗で良いサービスをしてくれた店員と一緒に写真を取り、②感謝の言葉を添えて③Toast Bostに投稿するかメッセージで写真と感謝の言葉を送れば④最もクリエイティブで心温まる写真を投稿された方5名にスモールサイズのホットドリンクが12回分無料で飲めるカードが当たる」というものです。
店員と一緒に写真を取るというなかなか大胆なキャンペーンです。自分たちの接客サービスに自信があるのでしょう。
本キャンペーンをすることにより、「お客様と店員が仲良くなりさらに愛されるお店になる」「ユーザーが積極的に写真を投稿しエンゲージメント率が高まる」ことが大きなメリットです。さらにはFacebookページにユーザーが楽しそうな写真を投稿することにより、ユーザーを巻き込み「笑顔が溢れる親しみやすいお店」というブランドを作れるため、ブランディングにも大きく寄与します。
このようにユーザーを巻き込んだキャンペーンは成功すれば長期的に顧客と関係を構築できますが、あまりにもお店のサービス内容や形態と離れると逆にブランド価値を落としてしまうため、自身のブランドに合ったキャンペーンを企画しましょう。
ちなみに、Toast BoxはキャンペーンのTerms and Conditions(利用規約 / 参加条件)はFacebookのノート機能を使って掲載しています。

Webページにすると制作コストが発生し、デザイン性が求められるページでもないので、こういうのはFacebookでサクッと作ってしまいましょう。

アニメーションを使ったゲーム動画


上記は短い動画を制作して簡単なゲームを作っています。ユーザーは枠線の中にパンがはまる位置で動画停止して遊びます。
「Facebookに投稿された動画のうち、30秒以下のものはすべて連続してループ再生されます」というFacebookの仕組みをうまく活用しています。
Facebookでの動画の長さとループ

他にもこんな遊べる動画があります。

シネマグラフの活用


写真の一部を動かし動画にするシネマグラフ、日本では数年前に流行りましたが、現在シンガポールでも活用する企業が増えています。本投稿もカードを動かす、星をきらめかせる等動きを付けており、通常の静止画よりもユーザーの目を惹きます。

ユーザーのInstagram投稿のリポスト

Toast Boxは自らのオリジナル画像ももちろん投稿していますが、ユーザーがInstagramで投稿したToast Boxの写真を厳選し、自分たちのFacebookに投稿しています。例えば、下記の投稿は投稿文の最後に「@〜」が付いており、これはInstagramのユーザー名です。

企業が積極的にユーザーの写真を自分たちの公式アカウントに紹介することにより、ユーザーは承認欲求が満たされ、より企業のコアなファンになります。また、他のユーザーもきれいな写真を投稿すれば取り上げてもらえるとわかれば、率先して写真をあげようとします。
企業側は厳選することで写真の品質の維持ができるだけでなく、写真撮影や写真加工の手間が省け、運用の効率化にもつながります。
日本でも近年ユーザー・ジェネレイテッド・コンテンツ(User Generated Contents、UGC)の活用が注目されていますが、Toast Boxもいち早く取り入れています。

まとめ

いかがでしたでしょうか? Toast BoxのFacebook運用は1つ1つの投稿のクオリティが高い、ユーザーとのエンゲージメントを重視している、様々なフォーマットを活用しているToast BoxのFacebookはまさにFacebook運用の教科書です。
Toast BoxのFacebookには他にも面白い投稿がたくさんありますので、ぜひToast BoxのFacebookページで投稿内容をお楽しみください。

TOAST BOX公式Webサイト
TOAST BOX公式Facebookページ