Taboola Trendsで海外向けWEB広告の運用で役に立つ情報を調査ーバナー、動画、キーワード

海外に向けてWeb広告を配信する際は、ターゲットとする国で「どういったバナーデザインが好まれるのか」や「どういうキーワードがよく検索されているのか」を調査し、調べることは重要です。

ターゲット国で好まれるバナーデザインがわかればクリック率の高いバナーが制作でき、その国で話題のキーワードが見つかれば検索広告やディスプレイ広告、SNS広告での広告企画や広告文に取り入れることができます。

日本にいれば日本人がどういうバナーを好み、現在何が話題になっているかを調べることは簡単ですが、海外の場合は言語の壁もあり、そもそもの調査方法でつまずく場合も多いです。

そういったときに活用できるのがネイティブ広告の配信プラットフォームTaboolaが運営する「Taboola Trends」です。Taboola Trendsには特定の国でのバナーデザインの傾向やキーワードのトレンドなど、Web広告の運用に役立つデータを多く掲載されています。

本記事ではTaboola Trendsの使い方や活用法をご紹介します。

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Taboolaとは?

画像出典:Taboola

Taboola Trendsを運営するTaboolaはネイティブ広告を様々なWebサイトやアプリに配信するプラットフォームです。ネイティブ広告は通常のバナー広告と異なり、ユーザーが見ているWebサイトのコンテンツの一部として、自然な形で表示される広告のことです。

例えば天気に関する情報やニュースを発信するtenki.jpでは、「おすすめ記事」というセクションでネイティブ広告が表示されています。

画像出典:tenki.jp

「Promoted」と書かれている記事は外部サイトへ誘導するネイティブ広告で、それ以外はtenki.jp内のコンテンツに誘導するリンクです。

ネイティブ広告を配信するプラットフォームの大手はTaboola以外にもOutbrainもあり、tenki.jpはOutbrain用のネイティブ広告の配信枠を設置しています。おすすめ記事の下に「Recommended by Outbrain」と実際に表示されています。

画像出典:tenki.jp

こうしてWebサイトに自然な形で広告を掲載することにより、通常のバナー広告よりもクリック率が高くなり、良質なコンテンツを提供できれば、ユーザーにランディングページに長く滞在してもらうことができます。

その一方、単なる商品ページや商品を猛烈にアピールするページに誘導してしまうと、逆にユーザーにマイナスな印象を与えてしまいます。

ネイティブ広告を運用する際はユーザーに自然に呼んでもらえる良質なコンテンツを提供することが求められます。

Taboola Trendsはネイティブ広告の配信プラットフォームであるTaboolaが、コンテンツの分析や配信を通じて蓄積したデータを元に運営されているため、広告配信に関する有益な定量的なデータを確認することができます。

それでは、Taboola TrendsでどのようなWeb広告の配信に役に立つデータやトレンドが見られるのかを一つずつご紹介します。

Taboola Trendsの活用法

「Image Trends」 – 海外でクリック率の高いバナー画像のパターンを発見

画像出典:Taboola Trends

「Image Trends」では海外でクリック率の高いバナーのデザインパターンを確認することができます。

Googleディスプレイ広告やFacebookやTwitterなどのSNS広告といった、イメージや写真を使うWeb広告はバナーデザインにより大きくクリック率やコンバージョン率が変わってきます。

そのため、ディスプレイ広告やSNS広告を運用する際は、どういったデザインのバナーがパフォーマンスが高いかを細かくテストし、パフォーマンスを改善していくことが求められます。

その際に、デザインやコンセプトが全く異なる2つの画像を使った広告で検証・比較してしまうと、パフォーマンスが高いバナーが判明したとしても、何が良かったのかを検証することが難しくなってしまいます。

そのため、「画像に人間が写っているバナー対景色だけのバナー」、「文字ありバナー対文字なしバナー」、「イラストバナーvs写真バナー」等、何を検証したいのかを最初に決めた上で、テストを実施することがバナーの勝ちパターンを発見するコツです。

「Image Trends」を使えば、ターゲットとする国でどういったパターンの画像がクリック率が高いかを調べることができます。また、様々なパターンの画像を比較してくれているため、バナー画像をテストする際のアイデアにもつながります。

Categories、Platforms、Languages、Countriesといった4つのフィルターを利用することで、カテゴリー、デバイス、言語や国毎のデータを確認することができます。

▼「Image Trends」で使えるフィルター
画像出典:Taboola Trends

サンプルとして、シンガポールのバナー広告のトレンドを幾つか見てみましょう。
言語(All Languages)を「英語」、国(All Countries)を「Singapore」に設定します。
画像出典:Taboola Trends

・「文字ありバナー対文字なしバナー」では、文字が無いほうがクリック率が高い
画像出典:Taboola Trends

・「イラストバナーvs写真バナー」では写真バナーのほうがクリック率が高い
画像出典:Taboola Trends

・「フルカラーのバナーvs白黒バナー」では白黒のほうがクリック率が高い
画像出典:Taboola Trends

いかがでしょうか。上記は統計データのため、実際に検証すれば異なる結果が得られるかもしれませんが、バナーの作成やテストパターンを考える際に大いに役に立つと思います。

ぜひ、「Image Trends」で皆様がターゲットにする国でどういったバナーがクリック率が高いかを確認してみてください。

「Video Trends」 – 海外でコンバージョン率の高い動画のパターンを発見

画像出典:Taboola Trends

「Video Trends」は「Image Trends」の動画版です。性別やシーズンなど、様々なパターンの動画のクリック率を比較できます。

「Image Trends」と同様に国やデバイスでフィルターを適用することができますが、国に関しては、アメリカやオーストラリアなど、「Image Trends」と比べて選べる国が7カ国しかありません。

そのため、ターゲット国が表示されていない場合は、All Countriesのデータを参考にするか、国民性が近い国があればその国のデータを参考にすることになります。

画像出典:Taboola Trends

また、「Video Trends」ではカテゴリーや言語フィルターは使えません。代わりに動画の長さである「All Duration(動画の秒数)」を適用できたり、クリック率の代わりにViewabilty(ユーザーが一定秒以上動画を観た割合)やCompletion Rate(ユーザーが最後まで動画を見た割合)といった指標で各動画パターンの比較結果を確認することができます。

Viewability Rateが高い動画は「ユーザーが冒頭に興味を持って動画を一定秒以上観てくれた」ことを、Completion Rateが高い動画は「ユーザーが最後まで興味を持って動画を観てくれた」ことを意味しています。

下記は「アメリカ」で「パソコン」における「6 Seconds(6秒動画)」の「Completion Rate(視聴完了率」を比較しています。

画像出典:Taboola Trends

「夏の動画vs冬の動画」では夏の動画の方が最後まで観られ、「イラストの動画vs現実の動画」では、現実の動画のほうが最後まで観られやすいようです。

海外に向けた動画広告の構成を考えられる際は、ぜひ「Video Trends」をご活用ください。

「Title Analyzer」 – 海外でクリック率の高い広告見出しを発見

画像出典:Taboola Trends

「Title Analyzer」はクリック率の高い記事タイトルをサジェストしてくれるツールです。

広告に見出しを設定することができるネイティブ広告やFacebookは、ユーザーが注目する見出しの文章により大きくクリック率が変わります。

例えば、弊社で運営している日本語学習メディアJapangoの下記記事に誘導するネイティブ広告を出稿するとします。

参考 10 Ways Of Saying Thank You In JapaneseJapango

記事タイトルは「10 Ways Of Saying Thank You In Japanese」ですが、本記事に誘導するための広告見出しとして、複数考えられます。

例えば、
10 Ways Of Saying Thank You In Japanese
10 Ways To Say Thank You In Japanese
How To Say Thank You in Japanese
10 Phrases: How To Say Thank You In Japanese
等です。

どの広告見出しもほぼ同じ内容を伝えていますが、言い回しが異なります。この中からクリック率が高い見出しを選ぶ際に「Title Analyzer」が活用できます。

それでは、試してみましょう。まずは「10 Ways Of Saying Thank You In Japanese」と入力し、「Test My Title」ボタンをクリックします。

画像出典:Taboola Trends

そうすると下記画面に移動します。

画像出典:Taboola Trends

比較するために他のタイトルをどんどんと追加します。

すると下記のように予想されるクリック率の高いタイトルから上から順に並びます。

画像出典:Taboola Trends

この場合、「10 Ways Of Saying Thank You In Japanese」を使うと、広告からのクリック率が最も高くなるようです。

このように「Title Analyzer」は広告タイトルを事前に検証し、予想されるクリック率の高い見出しをサジェストしてくれるため、広告文を作成する際に参考として活用することができます。

「Keyword Trends」 – 海外で注目されているキーワードを発見

画像出典:Taboola Trends

「Keyword Trends」は海外で注目されているキーワードを確認することができます。ただ、表示されるキーワードが一般的な単語が含まれているため、マーケティングでは活用しづらいツールです。

試しに言語を「English」、国を「Singapore」にしてみましたが、実務では使えないようなデータが表示されました。

画像出典:Taboola Trends

実用性に欠けるため、本機能はさっと触って頂くぐらいで深入りする必要はありません。

「Phrase Trends」 – 海外でクリック率が高いフレーズを発見

画像出典:Taboola Trends

「Phrase Trends」はどういうフレーズを広告文に入れればクリック率が高くなるかをサジェストしてくれるツールです。

画像出典:Taboola Trends

左側のStrong Engagement Phrasesはクリック率に良い影響のあるフレーズ、Strong Competition Phrasesはクリック率に悪い影響のあるフレーズです。

「Take A Look」や「Try Not To」等のフレーズは積極的に広告見出しに入れ、「If You Like」や「If You Have」等のフレーズはあまり広告文に入れないようにすると、広告のクリック率を高めることができるとのことです。

検索広告やSNS広告、ネイティブ広告等で広告文を作る際は一度目を通して頂くと、クリック率の高いフレーズのアイデアを得られるのでおすすめです。

「Trending Trends」 – 海外で注目されているトピックを発見

「Trending Trends」を使えば、その国でどういうトピックの記事をユーザーが最も読んでいるかを確認することができます。カテゴリーを選択することはできますが、他のツールと異なり、国はUnited States(アメリカ)しか選べません。

画像出典:Taboola Trends

円は大きければ大きいほど読まれている量が多い(そのトピックに興味関心を持っている人が多い)ことを示し、円と円とを繋ぐ線はトピック間の関連性の強さを示しています。

2020年4月26日のデータでは、「Coronavirus」と「Trump」が特に円が大きく、「アメリカではコロナウイルスや、コロナウイルスに対するトランプ大統領の対策について関心を持っている人が多い」ということがわかります。

また、「coronavirus」と「Geogia」が線で結ばれていますが、これは「米国で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、南部ジョージア州が24日、制約していた経済活動の一部を再開させた」というニュースがアメリカで注目されているからかと思われます。

参考 猛反発の中、経済再開 米ジョージア州、企業は慎重―新型コロナJIJI.com

このように「Trending Trends」はまだアメリカで注目されているトピックしか表示されませんが、「その国の国民がどういうコンテンツに関心が高いか」を調べることができます。

マーケティングのアイデアを考えるネタとしても使えますし、アメリカでどういう話題が注目されているかを見ることは面白いので、ぜひ一度使ってみてください。

まとめ

以上がTaboola Trendsで確認できるデータや使い方のご紹介です。いかがでしたか。

Taboola Trendsを使えば、広告バナーや広告文を作成するためのヒントや、パフォーマンスの高い広告パターンを検証するためのアイデアが得られるため、海外マーケティングに取り組む際は、ぜひご活用ください。